もしも、太陽光発電を 義務化したら?

今回は、『島の色』11号からアーカイブ記事をお届けします!

【島の色高校生ライタープロジェクト】

エコアイランド宮古島宣言2.0やSDGsについて学んでいる高校生に、島の色のライターになっていただき制作された共創の取り組み。今回は「もしも、太陽光発電を 義務化したら?」をテーマに宮古高等学校生徒による発表を振り返り!

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高校生ライタープロジェクト第4弾。今回は、島のエネルギーに関する課題について考えてくれた宮古高校の生徒の発表内容を紹介します。停電によって苦労した過去の実例などをあげながら、大人顔負けのプレゼンをしてくれました!
2050年のカーボンニュートラルに向けて、脱炭素先行地域として再生可能エネルギーの普及を進める宮古島市も大注目の課題。高校生の目にはどのように映っているのでしょうか。高校生の発表内容そのままに、まるっとご紹介!

離島ならではの停電の影響

みなさんは、台風時の停電で困ったことはありますか?

お風呂に冷水で入ることになったり、クーラーが使えなくなったり、何かと困ることが多々あります。

実際に2017年の台風18号では、宮古島内だけで2万410戸の停電が発生しました。そこで私たちはソーラーパネルに着目してみました。ソーラーパネルとは「太陽光で発電を行うための装置」です。皆さんも聞いたことがあると思います。ソーラーパネルで発電された電気は再生可能エネルギーに分類されます。


度重なる災害の発生とそれに伴う停電によって、災害時の住宅用太陽光発電の重要性が注目を集めています。国でも活用の実態調査を行うなどして、住宅用太陽光発電や蓄電池の導入を推し進めている現状です。住宅用太陽光発電設備では、停電時に自立運転専用コンセントからの電力消費に切り替えることが可能です。これにより、日中にソーラーパネルで発電している電気を自宅の電気製品に使うことができます。


私たちはそんな便利なソーラーパネルの設置を宮古島に義務化するべきかどうかを考えました。


ソーラーパネル義務化のメリット

私たちは、『ソーラーパネルの設置を義務化した方がいい』と考えました。

また、これについて研究することで、宮古島の台風時の停電の状況や影響について理解し宮古島の、電気についての未来を考えることができると思います。


まず、『ソーラーパネルの設置を義務化した方がいい』と考える1つ目の根拠として、宮古島は石油火力発電に頼りすぎているということが挙げられます。(グラフ1参照)

グラフ1 | 生徒が作ったスライドから抜粋


宮古島島内のわずかな発電は、再生可能エネルギーを使った発電がたった3%なのです。ほとんどが石油を使った石油火力発電によるものであることが分かります。石油火力発電のメリットととして、石油は液体のため運搬・調達がしやすいという点があります。そしてデメリットは二酸化炭素の排出量が多い資源の枯渇が心配されるという点です。一方で、太陽光発電のメリットは、燃料を必要とせず、排気ガスや二酸化炭素、燃えかす、使用済み燃料の処理なども発生しないという点です。稼働部分がないため、故障が発生しにくく信頼性が高い、というメリットもあります。


そして2つ目の根拠は、宮古島のエネルギー自給率は2.9%となっており、ほとんどが島外に頼っている状況です。エネルギー自給率とは自国内でどれくらい一次エネルギーを確保できるかということで、計算方法は図のようになります。(図1参照)

図1


島外に頼りっぱなしだと災害が起きたとき、エネルギーを賄えなくてとても困ってしまいます。また、急な気候変動にも対応できません。実際に、2020年3月に気温低下による暖房設備の電力需要が高まり、電力需要ひっ迫警報が政府から出されました。私たちは、太陽光発電を義務化することでこれらの問題を改善できると考えます。

どうやって始める?

「太陽光発電なんてとても高くてできない!」という意見もあります。しかし、東京都などではソーラーパネルの設置をするにあたって1kwあたり12万(上限36万)の補助金が出ます。他にも太陽光発電を実際に使っている方々に話を聞くと、「10年くらいで元が取れるよ」と言っており、金額面での心配はほぼないと言えます。


また、質疑応答では、老朽化して設置できない家もあるかもしれないが、どうすれば良いですか。と問われましたが、東京都の例を見ても、新築の家から設置を進めています。まずは新しい家から設置を進めていくことで入れ替わっていくと思いました。

島内では多くの家屋の屋根にはソーラーパネルが設置されている
持続可能な島になるために

結論として、ソーラーパネル設置を義務化することで宮古島のエネルギー問題は改善できると思います。それに伴い、補助金などを設けることで、利用者の負担も減り、義務化を進めるための問題点も少なくなります。ソーラーパネルの義務化はこれからの宮古島が持続可能な島になるための第一歩だと私たちは考えます。


今回の特集では、宮古高校の生徒たちが発表した「太陽光発電設置の義務化」について取り上げました。未来を担う若者たちが、島のエネルギー問題に真剣に向き合い、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こしている姿は、大人たちにとっても刺激となることでしょう。彼らの努力と情熱に心からエールを送りたいと思います!これからも地域の未来を共に考え、より良い宮古島を築いていきましょう!

※ この記事は「島の色」11号 P.24 – 25に掲載

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