来間島で始まった自動運転!
来間島では今、株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所による自動運転の実証実験が行われています。
宮古島市役所や来間部落会の方々から、少子高齢化やオーバーツーリズムによる交通課題、環境破壊、治安悪化といった問題を聞き来間部落会の協力のもと、始まった取り組みです。特に高齢者の方々の移動手段確保や観光客の増加に伴う交通事故の防止が重要なテーマとなっています。
これらの課題解決のために、自動運転技術を導入することで、地域住民の生活の質を向上させることが目的です。
また、今回の実証実験は特に、バス停留所から自宅への「ラストワンマイル」を解決するため、1人乗りの小型車両を使用しています。
沖縄県の「テストベッド・アイランド沖縄」の実証実験サポート事業を活用し、技術的なサポートを受けながら進められています。このような自治体との連携により、効果的な実証環境の整備が可能となりました。

開始式の様子
2024年11月28日、旧来間小中学校のグラウンドで実証実験の開始式が開催されました。この式には、宮古島市役所や来間部落会の方々が参加して行われました。
NTTデータオートモビリジェンス研究所の社員が自治会や市職員に実験の詳細や期待される効果を説明し、試乗体験も実施しました。開始式では、多くの地域住民や関係者が集まり、自動運転技術の未来への期待を口にしていました。
試験走行のルートは、来間島の公道で取得したデータをグラウンドで再現し、障害物を置いた状態でも安全に回避しながら走行できることが披露されました。
・2月中旬まではグラウンドでの実証実験
・2月中旬〜3月末まではグラウンドに加え、来間島の公道での実証実験も行われ、実際の道路環境における課題や自動運転車両の挙動を詳細に検証できたそうです。

実証実験で明らかになったこと
実証実験で明らかになった課題の一つは、島特有の狭い道路や複雑な交通環境への対応です。実際の公道で、道からはみ出した草や木にセンサーが反応し、グラウンドでは見逃されていた問題が浮き彫りになりました。また、自動運転車両の安全な走行には、先行車や歩行者、建物との距離や形状を正確に検知する技術が必要です。
地域住民の理解と協力を得るためには、丁寧な説明や体験イベントが重要です。住民の意見を聞きながら、安全性や利便性をしっかり伝えていくことで、地域との信頼関係が築かれます。このように、「地域ファーストの取り組み」を意識して進めていくことが、実証実験の成果を地域の未来につなげる鍵となります。
これらの課題に対応しつつ、実証実験の結果を基に改善を続けていくことで、将来的には住民にとってより便利で安心な移動手段が提供されることを目指しています。

宮本さん 喜納さん 成瀬さん
見えてきた可能性
実証実験を通じて、高齢者や移動が困難な住民にとって、自動運転車両が新たな移動手段として有効であることが再確認されました。特に、交通手段の選択肢が限られている地域で、自動運転技術は大きな役割を果たす可能性があります。
また、オーバーツーリズムによって増加している観光客にとっても、移動の利便性や安全性が向上することが期待されています。
さらに、自動運転車両の活用が進むことで、以下のような新たなニーズも見えてきました。
・1人乗りだけでなく、複数人乗り車両への要望
・島内の見回りや農業作業での利用
・観光ツアーなど、移動以外の用途への応用
これにより、地域内での新たなサービスやビジネスが生まれ、島全体の活性化にもつながる可能性があります。

自動運転技術の社会実装に向けて

今後は、実証実験で得られたデータを基に、来間島だけでなく、他の離島や過疎地域にも自動運転技術を展開する予定です。観光地での移動手段や、高齢者の買い物、通院のサポートなど、実用化に向けた具体的なアイデアが進行中です。
現在、自動運転技術は急速に進化しており、AIやセンサー技術の向上により、より精度高く安全に運行できるようになっています。
これにより、無人運転車両の社会実装が現実味を帯びています。
日本の地域では、移動手段の不足や高齢化が進んでおり、自動運転車両が生活の質向上に貢献することが期待されています。離島の未来に大きな影響を与えるこの事業、島の色でもウォッチしていきたいと思います!
そして、これらの取り組みは、地域の中でも特に離島である来間島からスタートしました。この島から始まったこのプロジェクトが、私たちの地域の課題解決のモデルとして発展していくことに期待!

