宮古島が本社。それがぼくらの誇り。

お話しを伺ったダグズ・バーガー創業者ダグさん。 グローバルな視野でローカルビジネスを展開し、宮古島を代表する企業ダグズ・グループを率いています。

なぜ宮古島なのか。なぜハンバーガーなのか。

ダグズ・バーガーから始まり、ダグズ・コーヒーに、ダグズ・グリル、さらに進化を続けるダグズ・グループ。それを率いているのがダグさんです!今回は島の色エコパートナーをお願いしたご縁もあり、地元の食材を積極的に使用することで地域貢献しつつ、ビジネス展開をするダグさんにお話しをお聞きしてきました!
大好きだったマグロ釣りをしに宮古島に初来島、75kgのキハダマグロを見事釣りあげて、それからの宮古島通いなのだそう。何度か通ううちに、おいしくてちょっと贅沢なランチが頂けるお店が意外に少ないという事に気がついたそうです。キハダマグロも火を通しタルタルソースでハンバーガーとして出せば、味に絶対の自信があったダグさん。また、ブランド牛として開発されていなかった多良間牛のハンバーガーも開発し、島の食材を贅沢に味わえるお店「ダグズ・バーガー」としてのストーリーは完成したそうです。
キハダマグロを使うことは宮古島の漁師さん、多良間牛を使うことは畜産農家さんを応援すること。それに、まだまだ知られていない宮古島のおいしいものをもっともっと知って欲しいから!開発ストーリー裏側をうれしそうに話してくださいました。

ダグズ流の地産地消のこだわり

「地産地消と言葉にしてしまえば簡単だけども…」と話を続けるダグさん、地産地消には相当のこだわりをもってらっしゃいます。
「これからは地方がどんどん苦しくなってくる時代だと思います。なので地元産のものをいち早くブランド化して都会の人達に買ってもらう、認めてもらう流れが必要です。」「もう一つ私たちの大事にしている事は値切らないという事です。私たちは地元の食材をたくさん仕入れていますが、野菜が高い時はその値段で、魚も漁師さんの言い値で仕入れるのが基本です。そして、私たちはお客様に正当な価格で適正にサービスを提供してお金をいただいています。それがダグズがずっと守ってきた、続けてきた地域貢献活動のビジョンなのです。」

宮古島の大事な財産、海を守ること

観光政策の先進地ハワイにもお仕事でよく行くダグさん。海洋保全の話題になるとハワイと比較して話してくださいました。「ハワイは海・ショッピング・食べ物が揃っていてリゾートとしてパーフェクト。そして海の保全にも行政が莫大な予算を使い、ビーチにはライフガード、100Mおきにゴミ箱、毎朝6時には掃除をするトレーラーが行きかいクリーンな状態でお客様を地域全体で迎える。宮古島はどうだろうか。ビーチに漂着するゴミは大量で、行政で対応すべきレベルに達していると思う。ハワイはちゃんと海が観光資源だとわかっていて行政がきちんと管理している。我々が学ぶべき点は多い。手遅れになる前にアクションをと、強くいつも思っています。色んな世界を見ていると、それくらい危機感を感じます。」
地球規模のお話ですがと、ダグさんは話を続けます。
「ぼくの大好きなマグロ釣りでは、リアルな海洋環境の変化を感じ取ることができます。例えば、10年前の横浜近海で4kgのキハダマグロが釣れたと大騒ぎになったことがありました。それほど、その海域でキハダマグロが釣れることは珍しいことだったのです。ところが最近なんと同じ海域で48kgのキハダマグロが釣れたのです。逆に宮古島では、キハダマグロの良型はあまり釣れなくなりました。海水温が上昇してマグロも北上しているからでしょう。たった10年の出来事で、誰かのおじいから聞いた昔話ではないのです。この環境の変化にわたしは強い関心を持っています。」

これからの「ダグズ・グループ」、これからの宮古島

最後に、ダグズ・グループの今後と、これからの宮古島への期待についてお聞きしました。「ダグズ・グループは宮古島が本社という事に、誇りを持っています。宮古島の大企業、あるいは一部上場企業になって新しい地域企業としての存在意義を示すことができたらいいなと思って日々頑張っています。また、宮古島の未来については、海のマナー、観光サービス全てにおいて成熟した観光地になって欲しいですね。そのために我々は、ダグズ・グループとして出来る事をしていきます。」

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